2005年12月17日

司馬遼太郎 「城をとる話」

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幻の長編歴史小説といわれた、司馬遼太郎 「城をとる話」が文庫本でリリースされましたが、ようやく読みました。
(もう一冊、短編集も出たけど別項にて紹介します)
あっという間に読了しましたが、面白い。
往年の典型的司馬作品です。
若い頃、司馬小説に嵌った人なら、絶対お勧め。

読みながら主人公を「三船敏郎」に脳内変換していたのですが、巻末の解説読むと石原裕次郎主演映画の為に作った作品だったそうです。
1965年に映画化され、「おうう」は玉緒さんが演じたんだって。
全然知らんかった。

全体で400頁ほどありますが、あっという間に読めます。
未読の人は、どぞ読んで下さい!
Amazon.co.jp レビュー
本書は、1965年に「カッパ・ノベルス」から刊行されて以来一度も判型を変えて出版されることなく、幻といわれていた司馬遼太郎の名作を、初めて文庫化したものである。石原裕次郎の依頼で書き下ろされたというこの作品は、1965年1月から日本経済新聞夕刊に連載され、『城取り』と題された石原主演の映画は同年3月に公開されている。若き日の石原を彷彿(ほうふつ)とさせる豪傑な主人公・車藤左(くるま・とうざ)が活躍する娯楽要素たっぷりの傑作時代小説である。
関が原の合戦を間近に控えた慶長5年(1600年)、車藤左と名乗る西国牢人が、会津上杉家馬回役・中条左内の屋敷を訪れる。ちょうどそのころ、上杉家にとっては、頭の痛い問題が持ちあがっていた。敵対する隣国伊達家が国境に築城をはじめたというのである。たった一人でその城を落とすと豪語する藤左。左内とともに敵の城を目指す藤左のもとにはやがて、地の利を心得た山賊、火術を扱う堺商人、村を治める巫女といった個性的な人物たちが集結する。
この作品の一番の魅力は、司馬の著作『竜馬がゆく』の坂本竜馬にも引けをとらない藤左のキャラクターにある。突拍子もない作戦で敵をかく乱したかと思うと、あっけなく捕われてしまったりと、藤左の大胆な行動力が物語をテンポよくおし進める。藤左のリーダーシップや、目標に向かって自己を発奮していく姿、トラブルへの対処法などは、現代人にも通じるものであるだろう。ただし司馬は、藤左を英雄としては描いてはいない。息をのむような無常な光景が広がるラストシーンには、司馬の歴史観の原点を見る思いがする。(中島正敏)


人間は道具だ。って言葉に感銘しました。
マネージメントの極意ですね。

城をとる話
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映画 城取り 
監督 :舛田利雄
出演:石原裕次郎、千秋実、近衛十四郎、宍戸錠、中村玉緒

【追記】
実在の主人公を調べましたが、本人は水戸城奪還の計画が露呈し斬首。
息子が幕府直参となり将軍秀忠のお庭番を経て、秀忠暗殺に失敗し、非人頭なる世襲役職に就いたそうです。(幕末まで)
史実も小説以上に面白そうですね。非人頭とは読んで字の如しですが、このエントリーは別に差別を助長している訳ではないので念の為。
参考 浅草非人頭車千代松由緒書
※江戸最大の勢力を持った非人頭であった浅草非人頭車善七に関する基礎的史料


Posted by kingcurtis 固定リンクComments(0)書評 | 日本史
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 「城をとる話」 。  古本屋で見つけて購入し、のべ3ヶ月以上掛かって読み終えた(間に色々他の事をやっていたので)。    元々は日本経済新聞夕刊で1965年1月20日から7月12日まで連載された作品で、その年の10月光文社「カッパ・ノベルス」から単行本が刊行され...
司馬遼太郎著・「城をとる話」読了。【<徳島早苗の間>】at 2006年11月30日 05:38
 古本屋で見つけて購入し、のべ3ヶ月以上掛かって読み終えた(間に色々他の事をやっていたので)。    元々は日本経済新聞夕刊で1965年1月20日から7月12日まで連載された作品で、その年の10月光文社「カッパ・ノベルス」から単行本が刊行されて以来絶版(?)になってい...
司馬遼太郎著・「城をとる話」読了。【振り向けばブログ。】at 2006年11月30日 05:41





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